中古マンションの注意点
有価証券や金融商品取引で資産運用されている方は少なくありませんが、これらの金融商品は値動きが激しいのが特徴で、安定感にかけるというのがデメリットです。その点マンション経営は長期的にも安定しており、だれでも始めやすいというのがメリットになっています。
さらに中古マンションでしたら初期投資の金額も抑えられますので、特に注目されています。
しかしいくつか注意点がありますので、中古マンションによるマンション経営を考えている方は事前によく考えておく必要があります。
それはまず地震や火事のリスクです。
火災保険や地震保険には加入しておくのはもちろんですが、中古マンションを購入される際には新耐震基準に基づく鉄筋(鉄骨鉄筋)コンクリート造りのものが望ましいでしょう。
立地に関してもなるべく治安の良いところで、地盤沈下、津波等がおきないといえる場所での購入を考える必要があります。
安いからといって条件の悪い場所のマンションをかってしまって地震や火事の被害で大損をしてしまったというケースもありますので注意が必要です。
またこれは中古マンションに限ったことではないのですが、マンション購入の際のローン金利の上昇リスクというものはついてまわります。
注意できる中古マンション物件
他に注意できる中古マンション物件の条件をいくつか挙げることができますが、基本的に法令に抵触しているようなマンションはトラブルのもとですので避けるのが賢明でしょう。またまれにあるのが境界がはっきりしていない物件ですが、これもトラブルにつながりますので注意が必要です。
そして重要になるのがその物件の環境です。
例えば管理規約が守られていないものや、雑居ビル化し飲食店があったり、維持管理が行なわれておらず騒然としているような物件です。
これらの物件では家賃の回収が難しかったり、火災のもとにもなりやすいといわれています。
さらに暴力団などが入居していて賃料の滞納や目的外の使用がみられたりするケースも非常に危険です。
また、実際に入居者がいないと利回りがよくなりませんので、人が住みたいと思うような便利な立地なども当然ながら必要になってきます。
ちなみに内装リフォーム済み物件は一見魅力的ですが、リフォームは自分で行ったほうが安くなる場合が多いので、冷静に判断すると良いでしょう。
このように中古マンションの購入にはさまざまなリスク要素がありますので、あらかじめチェックしてから購入を考えると良いでしょう。